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 薬学生のための業界豆知識 


 本誌編集部が実施したドラッグストア・調剤薬局の2008年度の新卒薬剤師採用調査によると、特に調剤薬局の採用枠拡大が目立っている。一方、ドラッグストアは2008年度から実施される「登録販売者」試験をにらみ、前年並みの採用計画を立てている企業が目立った。

 新卒薬剤師の争奪戦が過熱している。2008年度の採用計画は、景気の回復を追い風に、幅広い業種で
大幅な採用拡大に動いている。ドラッグストア・調剤薬局においても例外でなく、特に調剤薬局の採用意欲
が高まっている。

 というのも、薬学6年制のスタートにより、2010年度と2011年度の2年間、新卒薬剤師が輩出されないこと
から、昨年度あたりから「採用溜め」に動いているからだ。調剤薬局はドラッグストアと違い、企業の成長に
薬剤師は不可欠だ。一方、ドラッグストアは薬事法改定により2009年度からスタートする登録販売者制度
があり、今、薬剤師を大量採用しなければならない必要性は、そう高くない。


 しかも私立薬大の開設ラッシュはいまだに続いている。2008年度も3校が文部科学省に設置申請を予定しており、そのまま承認されれば、私立薬大は57大学58校になり、薬剤師過剰時代も目前に迫っている。その上、新設大学は全国に広がっている。

 今回明らかになっているのは、茨城・三重・滋賀県での設置申請で、これまで薬大のなかった県での設置も進むと見込まれている。そのため、地方のドラッグストア・調剤薬局における採用難は、いずれ解消されていくものと、楽観する見方も少なからずある。

 こうした背景から、ドラッグストアはどちらかといえば、やや慎重な姿勢を示し、一方で調剤薬局は企業成長の原動力でもある薬剤師の確保に、積極的に動き続けているのが実情だ。

 主要各社の採用計画は別表に示した。日本調剤が前年度比50人増の250人に、ツルハホールディングスがツルハ単体で40人だった枠を60人増の100人にアップさせた。また調剤薬局のエトス(東京)が30人増の50人に、やはり調剤が主力の御代の台薬局が10人増の35人の引き上げている。





主要企業の新卒薬剤師募集人員(人)
社名 募集人員 前年比増減
日本調剤 250 +50
マツモトキヨシ 200 *
アインファーマシーズ 150 0
スギ薬局 150 0
ツルハホールディングス 100 +60 注1
クラフト 100 0
たんぽぽ薬局 100 0
セイジョー 90 0
クリエイトエス・ディー 90 0 注2
CFSコーポレーション 80 0
ファーマライズ 60 0
セガミメディクス 60 +5
ファーマーホールディング 50 *
くすりの福太郎 50 *
エトス 50 +30
エーベル 50 *
アライドハーツ・ホールディングス 50 +30 注3
ファーマシイ 50 0
ファーコス 40 0
スギヤマ薬品 40 *
コクミン 40 +10
御代の台薬局 35 +10
*=昨年は掲載なし       
注1=昨年はツルハとして掲載   
注2=昨年は未定として掲載    
注3=昨年はライフォートとして掲載
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